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税理士試験の過去問を無料ダウンロード|国税庁の公式PDF8年分と出題のポイント、古い年度の注意と回し方

税理士試験の過去問を無料ダウンロード。国税庁の公式PDF(令和元年度〜令和8年度) 税理士

🎯 結論(先に要点)

税理士試験の過去問は、国税庁の「税理士試験」のページで無料ダウンロードできます。
令和元年度(第69回)〜令和8年度(第76回)の8年分・11科目の問題PDFがあり、平成30年度以前は国立国会図書館のアーカイブで見られます。
公式の解答と配点は公表されていません。代わりに、科目ごとの「出題のポイント」で各問の論点が説明されています。

📝 執筆者プロフィール
現役の行政書士です(税理士ではありません)。
過去問の入手先と試験の数字は、国税庁・国税審議会の公表資料で確認して書いています。個別の税務の相談には応じていません。

📋 この記事でわかること

  • 税理士試験の過去問PDFの入手先(年度別リンク)
  • 公式に公開されているもの・いないもの(解答・配点・出題のポイント)
  • 古い年度を解くときの注意(法令の基準日・正誤表・誤りのお知らせ)
  • 科目別の合格率と、過去問の回し方

 

令和8年度(第76回)税理士試験は、8月4日(火)〜6日(木)に行われました。

 

合格発表は11月27日(金)の予定です。

 

過去の本試験の問題は、試験を行う国税審議会の資料として、国税庁のサイトで無料公開されています。

 

この記事では、入手の手順と、過去問の使い方をまとめます。

 

過去問は国税庁の「税理士試験」ページで無料ダウンロードできる

過去問の入り口は、国税庁の税理士試験のページです。

 

年度ごとに「税理士試験問題、答案用紙及び正誤表」というページがあり、11科目のPDFが並びます。

 

会員登録や料金は必要ありません。

 

税理士試験の過去問を国税庁のサイトで手に入れる3ステップ。税理士試験のページを開く、試験問題PDFを開く、出題のポイントを読む
図1 税理士試験の過去問を国税庁のサイトで手に入れる3ステップ

表1 国税庁のサイトで公開されているもの・いないもの

資料 公開 内容
試験問題 あり 簿記論・財務諸表論と税法9科目の、科目ごとのPDF
答案用紙 あり 科目ごとのPDF。本番と同じ欄に書いて練習できる
正誤表 ある年度・科目のみ 例:第76回の所得税法
出題のポイント あり 各問の配点と、どの論点・基準・法令の理解を問うたかの説明
試験結果 あり 受験者数・合格者数・科目別の合格率など
模範解答・配点の内訳 なし 公式の解答は公表されていない

年度別の過去問リンク|令和元年度〜令和8年度

令和元年度から令和8年度までの8年分は、国税庁のサイトで直接開けます。

 

問題と出題のポイントは、別のページにあります。

 

表2 税理士試験の過去問(国税庁のページへのリンク)

令和8年度(第76回)は、よく使う科目のPDFへの直リンクも置いておきます。

 

簿記論/財務諸表論/法人税法/所得税法/消費税法/相続税法

 

答案用紙は、同じページに科目ごとに並んでいます。

 

平成30年度以前は国立国会図書館のアーカイブから

国税庁のページには、平成30年度(第68回)以前は国立国会図書館のアーカイブから見るよう案内があります。

 

リンク先は国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)に保存された、当時の国税庁のページです。

 

古い年度ほど、今の法令や会計基準と違う部分が増えます。まずは令和の8年分を優先するのが効率的です。

 

出典:国税庁「税理士試験」ページ、各年度の「税理士試験問題、答案用紙及び正誤表」「出題のポイント」(2026年10月8日確認)。

公式の過去問でできること・できないこと

公式の過去問は、本番と同じ紙面・同じ分量で練習できるのが一番の強みです。

 

一方で、税理士試験は解答も配点も公表されないので、自己採点はできません。

 

表3 公式の過去問でできること・できないこと

項目 公式の過去問 補足
本番と同じ問題・紙面 できる 答案用紙もPDFで公開
2時間の時間配分の練習 できる 各科目の試験時間は2時間
出題の論点を知る できる 「出題のポイント」で各問の論点がわかる
自己採点 できない 模範解答と配点の内訳が公表されていない
正解の理由を知る できない 解説はない。テキストや解説つきの教材で確かめる
今の法令で解く 年度による 古い年度は、その年の基準日の法令で出題されている

つまり、公式の過去問は「本番の形と出題の傾向を知る教材」です。

 

答え合わせまでしたい場合は、解答・解説のついた教材を組み合わせる必要があります。

 

解く前に知っておく税理士試験の形|11科目から5科目・各60%

税理士試験は、会計学に属する2科目と、税法に属する科目から選ぶ3科目の、合計5科目です。

 

科目合格制なので、1科目ずつ受けて合格を積み上げられます。

 

税理士試験の科目構成と合格基準。会計学2科目は必須、税法は3科目を選択、各科目とも満点の60%で合格
図2 税理士試験の科目構成と合格基準

表4 令和8年度(第76回)の時間割

日 時間 科目
8月4日(火) 9:00〜11:00 簿記論
12:30〜14:30 財務諸表論
15:30〜17:30 消費税法又は酒税法
8月5日(水) 9:00〜11:00 法人税法
12:00〜14:00 相続税法
15:00〜17:00 所得税法
8月6日(木) 9:00〜11:00 国税徴収法
12:00〜14:00 固定資産税
15:00〜17:00 住民税又は事業税

合格基準点は、各科目とも満点の60%です。

 

税法に属する科目は、所得税法か法人税法のどちらか1科目を必ず選びます。

 

簿記論と財務諸表論は、令和5年度(第73回)から受験資格の制限がなくなりました。

 

出典:国税庁「税理士試験の概要」「令和8年度(第76回)税理士試験公告」「税理士試験に関するQ&A」問13。

古い年度を解くときの注意|基準日・正誤表・誤りのお知らせ

法令等は、その年度の基準日で出題されている

税理士試験は、年度ごとに「いつ現在施行の法令等で解くか」が公告されています。

 

令和8年度(第76回)は、令和8年4月3日(金)現在施行の法令等が基準でした。

 

税法科目は毎年のように改正があるので、古い年度の問題は、今の法令では答えが変わる場合があります。

 

たとえば第76回の消費税法の出題のポイントでは、令和6年度税制改正による事業者免税点制度の見直しが取り上げられています。

 

このような新しい改正は、古い年度の過去問では練習できません。

 

正誤表と「試験問題の誤り」のお知らせを先に読む

第76回では、国税審議会が「所得税法」と「住民税」の第二問に誤りがあったと公表しています。

 

当該問の採点は、受験者の不利とならないよう配慮するとされています。

 

令和4年度(第72回)にも、試験問題の誤りや固定資産税の採点についてのお知らせが出ています。過去問を解く前に、年度のページの注記を確かめておきます。

 

第76回は熊本県で再試験がある

令和8年熊本地震の影響で、熊本県(グランメッセ熊本)の試験は延期され、再試験が予定されています。

 

国税庁の資料では、再試験は11月1日〜3日、合格発表日は12月25日の予定です。

 

再試験も、解答に当たり適用すべき法令等は令和8年4月3日現在施行のものとされています。

 

出典:国税審議会「令和8年度(第76回)税理士試験における試験問題の誤りについて」(令和8年8月21日)、「令和8年度(第76回)税理士試験(熊本県)の再試験実施について(予定)」、国税庁「令和8年度(第76回)税理士試験出題のポイント(消費税法)」。

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過去問だけで合格できる?

公式の過去問は8年分・11科目あり、本番の形を知るには十分です。

 

ただし、税理士試験は解答も配点も公表されないので、公式の過去問だけでは自己採点ができません。

 

根拠の基準や条文まで自分でたどれない問題が多いなら、解説つきの教材を併用したほうが早く伸びます。

 

表9 過去問に使う教材の比べ方

教材 強み 弱み
公式PDF(国税庁) 無料・本物の問題・出題のポイントつき 解答・配点・解説なし・古い年度は改正に未対応
市販の過去問題集 解答と解説つき・改正に合わせて改訂される 収録する年数や科目に限りがある・有料
予備校の答練・模試 最新の改正を反映した問題で、採点を受けられる 受講や申込みが必要・費用がかかる
通信講座 解説講義・質問対応・答案練習まで一続きで進められる 費用がかかる・続けられる計画が必要

税法科目は、理論の暗記と計算の両方が必要で、独学で全科目の解答・解説を集めるのは時間がかかります。

 

税理士の仕事と収入の実際は、税理士の年収で国の統計からまとめています。

 

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過去問の回し方|1科目2時間を3周する

税理士試験は例年8月に、1科目2時間で行われます(令和8年度は8月4日〜6日)。

 

過去問は、科目ごとに本番と同じ2時間を計って解くのが基本です。

 

表10 過去問を3周する進め方の例

周 やること ねらい
1周目 出題のポイントを先に読み、各問の論点をテキストで確認してから解く どの論点が分かっていないかを洗い出す
2周目 2時間を計って解き、解説つきの教材で答え合わせをする 時間配分と、取りこぼした論点を確かめる
3周目 まちがえた問題と、根拠を書けなかった設問だけを解き直す 弱い論点を基準・条文に戻って埋める

理論問題は、答えの文章を覚えるより、基準や条文のどこに書いてあるかを先に押さえると応用が利きます。

 

計算問題は、資料の読み落としを防ぐために、解く前に設問と解答上の留意事項(端数処理・月割など)に印を付けておきます。

 

会計学の過去問の使い方は、公認会計士試験の過去問の記事も参考になります。

 

科目別の合格率|解いた科目の難しさを知る

税理士試験の合格率は、科目ごとに大きく違います。

 

令和7年度(第75回)は、財務諸表論が31.9%だった一方、簿記論は11.1%、消費税法は10.1%でした。

 

令和7年度(第75回)税理士試験の科目別合格率
図3 令和7年度(第75回)税理士試験の科目別合格率

表11 令和7年度(第75回)の科目別の結果

科目 受験者数 合格者数 合格率 (参考)6年度
簿記論 18,466人 2,058人 11.1% 17.4%
財務諸表論 15,629人 4,980人 31.9% 8.0%
所得税法 1,120人 146人 13.0% 12.6%
法人税法 3,606人 488人 13.5% 16.4%
相続税法 2,413人 333人 13.8% 18.7%
消費税法 7,064人 712人 10.1% 10.3%
酒税法 590人 72人 12.2% 12.1%
国税徴収法 1,671人 231人 13.8% 13.0%
住民税 439人 78人 17.8% 18.2%
事業税 310人 38人 12.3% 13.7%
固定資産税 928人 144人 15.5% 18.0%

財務諸表論は、令和6年度の8.0%から令和7年度は31.9%に変わりました。

 

合格率は年度ごとに大きく動くので、過去問で手ごたえが違っても、その年度の難しさの違いの場合があります。

 

令和7年度の受験者は実人員で36,320人、5科目に到達した人は527人、一部科目の合格者を含む合格者数は7,847人(21.6%)でした。

 

令和8年度(第76回)の受験申込者は45,954人で、前年の45,517人より増えています。

 

出典:国税庁「令和7年度(第75回)税理士試験結果」(試験地別・科目別の表)、「令和8年度(第76回)税理士試験受験申込者数」。

税理士試験の過去問に関するよくある質問

Q. 税理士試験の過去問は、無料で手に入りますか?

A. 手に入ります。国税庁の「税理士試験」のページで、令和元年度(第69回)から令和8年度(第76回)までの試験問題と答案用紙がPDFで公開されています。平成30年度(第68回)以前は、国立国会図書館のアーカイブから見られます。

Q. 税理士試験の過去問に、公式の解答や配点はありますか?

A. ありません。国税庁が公開しているのは、試験問題・答案用紙・正誤表と、科目ごとの「出題のポイント」です。模範解答と配点は公表されていません。

Q. 「出題のポイント」には何が書かれていますか?

A. 科目ごとに、各問の配点(第一問25点など)と、どの論点や会計基準・法令の理解を問うたかが説明されています。答えそのものは書かれていないので、自己採点には使えません。

Q. 令和8年度(第76回)税理士試験の合格発表はいつですか?

A. 国税庁の公告では、令和8年11月27日(金)が発表予定日です。熊本県の再試験の合格発表日は、令和8年12月25日の予定とされています。第76回からは、合格した科目も含めて全ての受験者に各科目の得点が通知されます。

Q. 古い年度の過去問は、今も使えますか?

A. 使えますが注意が必要です。税理士試験は、年度ごとに「いつ現在施行の法令等で解くか」が決まっています(第76回は令和8年4月3日現在)。税法科目は改正が多いので、古い年度は今の法令と違わないかを確かめて解きます。

Q. 簿記論と財務諸表論は、受験資格がなくても受けられますか?

A. 受けられます。国税庁のQ&Aによると、令和5年度(第73回)から、会計学に属する科目(簿記論・財務諸表論)は受験資格の制限がなくなりました。税法に属する科目には受験資格が必要です。

まとめ|公式の過去問で本番の形を知り、答え合わせは教材で

  • 過去問は国税庁の「税理士試験」ページで無料公開(令和元年度〜令和8年度)
  • 平成30年度以前は国立国会図書館のアーカイブから
  • 公式の解答・配点はなく、科目ごとの「出題のポイント」だけが出る
  • 古い年度は、法令等の基準日と、正誤表・誤りのお知らせに注意
  • 第76回の合格発表は11月27日(金)予定、熊本県の再試験は12月25日予定

 

過去問は、手に入れることより、使い方で差がつきます。

 

まずは受ける科目の第76回を1回分印刷して、出題のポイントと並べて読んでみてください。

 

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参考資料(公式)

※リンクと数字は、2026年10月8日に上記の公式資料で確認した内容です。個別の税務の取扱いは、税理士または税務署にご確認ください。

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