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公認会計士の年収は平均856万円|厚労省の公式統計で年齢・男女・企業規模別に見る実額【令和6年】

公認会計士の年収 平均856万円|令和6年賃金構造基本統計調査 公認会計士

🎯 結論(先に要点)

厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査では、職種「公認会計士,税理士」の平均は月額55万7,700円+年間賞与187万200円=年収およそ856万円(平均43.1歳・勤続11.1年)。ただしこの統計は公認会計士と税理士を1つの区分でまとめており、会計士だけの公式な平均年収は公表されていません。また対象は雇われて働く常用労働者で、独立開業者の所得は含まれません。

📋 この記事でわかること

  • 公認会計士の年収の公式統計値(月給・賞与の内訳つき)
  • 年齢別・男女別・企業規模別の実額
  • 同じ統計における他の専門職との比較
  • この統計で「見えない」部分(開業者が入らない等)

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公認会計士の年収は平均856万円(令和6年・厚労省統計)

公的な賃金統計として使えるのは、厚生労働省の賃金構造基本統計調査です。令和6年(2024年)の職種別データから、職種「公認会計士,税理士」を抜き出すと次の数値になります。

項目 値
平均年齢 43.1歳
平均勤続年数 11.1年
きまって支給する現金給与額(月額) 55万7,700円
うち所定内給与額 50万8,200円
年間賞与その他特別給与額 187万200円
年収換算 約856万3,000円
集計対象の労働者数 20,210人

年収換算は「月額×12+年間賞与」で計算しています。55万7,700円×12=669万2,400円に、賞与187万200円を足した金額です。

賞与が年収に占める割合は約21.8%で、月給だけを見た印象より年収は大きくなります。

注意:公式統計に「公認会計士だけ」の年収は存在しない

この統計の職種分類は「公認会計士,税理士」で1つです。両者を分けた数値は公表されていません。

そのため「公認会計士の平均年収は◯◯万円、税理士は△△万円」と別々の数字を示している情報は、公的統計そのものではなく、何らかの推計か求人情報にもとづくものです。

💡 数字を見るときの前提

  • 公認会計士と税理士は同一区分。分けた公式値は無い
  • 対象は雇われて働く常用労働者。独立開業して事業所得を得ている人は含まれない
  • 「きまって支給する現金給与額」には超過労働に対する給与も含まれる

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年齢別の年収|50代前半で1,131万円

同じ統計の年齢階級別データです。年収換算(月額×12+年間賞与)で並べています。

年齢階級 月額 年間賞与 年収換算 人数
20〜24歳 30万1,800円 8万3,900円 約371万円 980人
25〜29歳 40万8,400円 82万7,100円 約573万円 2,890人
30〜34歳 37万7,900円 94万1,000円 約548万円 1,700人
35〜39歳 47万8,000円 203万4,800円 約777万円 2,870人
40〜44歳 60万1,200円 253万6,200円 約975万円 2,610人
45〜49歳 62万7,500円 273万2,800円 約1,026万円 3,060人
50〜54歳 71万3,800円 274万4,100円 約1,131万円 3,190人
55〜59歳 61万3,100円 138万5,700円 約874万円 1,340人
60〜64歳 102万9,400円 206万3,700円 約1,442万円 840人
65〜69歳 45万1,700円 103万4,300円 約646万円 480人

20代前半は約371万円、30代後半で約777万円、40代後半で約1,026万円と上がっていきます。

60〜64歳が約1,442万円と突出していますが、この階級の集計人数は840人と少なく、少数の高額層に平均が引っ張られている可能性があります。年齢別を読むときは人数の列も併せて見てください。

男女別の年収

区分 平均年齢 月額 年間賞与 年収換算 人数
男性 45.8歳 66万5,800円 229万8,500円 約1,029万円 12,280人
女性 39.0歳 39万500円 120万7,700円 約589万円 7,940人

男女で約440万円の差がありますが、平均年齢に6.8歳の開きがある点は考慮が必要です。年齢別の表で見たとおり、この職種は40代後半から年収が大きく上がります。

企業規模別の年収|1,000人以上で1,044万円

企業規模 月額 年間賞与 年収換算 人数
1,000人以上 64万3,000円 271万9,800円 約1,044万円 9,510人
100〜999人 50万3,800円 159万7,600円 約764万円 3,010人
10〜99人 47万3,400円 92万7,100円 約661万円 7,690人

1,000人以上の企業と10〜99人の企業では、年収換算で約383万円の差があります。差の大きさは月給よりも賞与に表れています(271万9,800円に対し92万7,100円)。

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他の専門職と比べるとどの位置か

同じ令和6年の統計から、比較できる職種を並べました。すべて同一の調査・同一の年次なので、条件を揃えた比較ができます。

職種 平均年齢 年収換算 人数
医師 44.1歳 約1,338万円 148,690人
その他の経営・金融・保険専門職業従事者 39.5歳 約903万円 29,290人
公認会計士,税理士 43.1歳 約856万円 20,210人
獣医師 46.7歳 約885万円 11,910人
法務従事者(弁護士・司法書士など) 47.2歳 約765万円 13,680人
システムコンサルタント・設計者 41.4歳 約753万円 149,050人
金融営業職業従事者 37.9歳 約631万円 162,700人
薬剤師 40.9歳 約599万円 119,530人

公認会計士・税理士は、専門職のなかでも上位に位置します。医師には及びませんが、法務従事者やシステムコンサルタントより約90〜100万円高い水準です。

この統計で見えないこと

数字を使う前に、次の3点を押さえておいてください。

1. 独立開業者は含まれない

賃金構造基本統計調査は事業所に雇われている常用労働者が対象です。自分の事務所を持って事業所得を得ている会計士・税理士は集計に入りません。開業後の収入はこの数字とは別ものです。

2. 会計士と税理士が分けられない

前述のとおり同一区分です。監査法人勤務の会計士と、税理士法人・一般企業に勤める税理士が混ざった平均値だと理解してください。

3. 残業代を含む

「きまって支給する現金給与額」には超過労働給与が含まれます。繁忙期の残業が多い職種なので、所定内給与額(50万8,200円)との差5万円弱がその分にあたります。

最新の令和7年調査では約811万円|5年の推移・年齢・経験年数

厚生労働省は令和7年の賃金構造基本統計調査も公表しています(e-Statで公開)。

上の令和6年と同じ計算方法(月額×12+年間賞与)で、最新の数字と推移をまとめました。

以下の年収換算はすべて当サイトの計算値です。

項目(令和7年・公認会計士,税理士) 値
平均年齢 42.2歳
平均勤続年数 8.5年
所定内実労働時間/超過実労働時間(月) 150時間/7時間
きまって支給する現金給与額(月額) 57万1,300円
うち所定内給与額 53万3,700円
年間賞与その他特別給与額 125万2,500円
年収換算(計算値) 約810万8,000円
集計対象の労働者数 26,640人

令和6年の約856万円と比べると、約45万円低い結果です。

月額は1万3,600円増えましたが、年間賞与が61万7,700円減りました。

この調査の年間賞与は、調査した年の前年1年間に支給された額です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種(小分類)第1表(e-Stat)。

5年の推移|約659万円〜約856万円

公認会計士,税理士の年収換算の推移(令和3年〜令和7年)。令和7年は約811万円
「公認会計士,税理士」の年収換算の推移(賃金構造基本統計調査 各年の職種第1表から当サイト計算)
調査年 平均年齢 月額 年間賞与 年収換算(計算値) 労働者数
令和3年 44.9歳 44万8,600円 120万2,600円 約659万円 9,970人
令和4年 42.4歳 47万6,800円 174万4,800円 約747万円 22,420人
令和5年 39.4歳 50万6,400円 139万500円 約747万円 21,130人
令和6年 43.1歳 55万7,700円 187万200円 約856万円 20,210人
令和7年 42.2歳 57万1,300円 125万2,500円 約811万円 26,640人

月額は毎年上がり、44万8,600円から57万1,300円になりました。

一方で年間賞与は120万〜187万円の間で上下しており、年収換算の差の多くは賞与から来ています。

集計対象の人数も約1万人〜2.7万人と年によって大きく変わります。

賃金構造基本統計調査は抽出した事業所の調査なので、1年ごとの上下より、数年の水準で見るほうが実態に近くなります。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和3年〜令和7年 一般労働者 職種(小分類)第1表(e-Stat)。令和6年の月額は同表の55万7,700円。

令和7年の年齢別|人数のそろった階級では45〜49歳が最高

令和7年の公認会計士,税理士の年齢別年収換算。45〜49歳で約996万円
令和7年「公認会計士,税理士」の年齢別の年収換算(職種第5表から当サイト計算)
年齢階級 月額 年間賞与 年収換算(計算値) 人数
20〜24歳 37万7,300円 29万2,000円 約482万円 1,440人
25〜29歳 42万9,100円 88万600円 約603万円 3,730人
30〜34歳 48万1,200円 105万300円 約682万円 3,000人
35〜39歳 51万6,100円 147万9,000円 約767万円 4,270人
40〜44歳 61万4,300円 153万5,700円 約891万円 3,670人
45〜49歳 67万6,500円 184万400円 約996万円 3,260人
50〜54歳 59万7,300円 192万2,200円 約909万円 3,250人
55〜59歳 97万8,300円 73万7,000円 約1,248万円 2,010人
60〜64歳 53万7,700円 31万2,700円 約677万円 1,080人
65〜69歳 47万6,400円 35万8,600円 約608万円 450人

20代前半の約482万円から、40代後半の約996万円まで上がっていきます。

55〜59歳は約1,248万円ですが、月額97万8,300円に対して賞与は73万7,000円と、ほかの階級と形が違います。

企業規模別に見ると、この階級の100〜999人規模の月額が108万7,500円と突出しており、一部の高額層に平均が引っ張られている可能性があります。

前の節の令和6年(50〜54歳が最高)とはピークの階級が違うので、年齢別は1年分だけで判断しないほうが安全です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種(小分類)第5表(e-Stat)。

経験年数別|15年以上で約1,016万円(所定内給与ベース)

この職種での経験年数 所定内給与額(月) 年間賞与 所定内×12+賞与(計算値) 人数
0年 41万900円 33万4,700円 約527万円 2,140人
1〜4年 41万6,400円 84万7,100円 約584万円 7,420人
5〜9年 45万4,600円 138万2,300円 約684万円 5,140人
10〜14年 53万7,800円 171万5,600円 約817万円 3,550人
15年以上 71万5,700円 157万200円 約1,016万円 8,390人

この表は残業代を含まない所定内給与で作られているため、上の表より少し低めに出ます。

経験0年の賞与が33万4,700円と少ないのは、賞与が前年1年間の支給額で集計されるためです。

経験5〜9年で約684万円、10〜14年で約817万円と、経験の長さに応じて段階的に上がっています。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種(小分類)第10表(年齢階級、経験年数階級別・企業規模計)(e-Stat)。

令和7年の男女別・企業規模別|規模の差はほぼ消えた

区分 平均年齢 月額 年間賞与 年収換算(計算値) 人数
男性 41.5歳 59万7,700円 133万8,700円 約851万円 19,930人
女性 44.0歳 49万2,800円 99万6,200円 約691万円 6,710人
1,000人以上 35.5歳 51万9,900円 176万2,200円 約800万円 6,610人
100〜999人 39.1歳 56万9,200円 145万2,900円 約828万円 5,640人
10〜99人 46.4歳 59万5,600円 94万100円 約809万円 14,390人

令和6年は1,000人以上の企業が約1,044万円で、10〜99人と約383万円の差がありました。

令和7年は3つの規模がいずれも800万円台前半に並んでいます。

1,000人以上の平均年齢は35.5歳と若く、年齢構成の違いが平均を押し下げている可能性があります。

それでも賞与は1,000人以上が176万2,200円と最も多く、10〜99人の94万100円の約1.9倍です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種(小分類)第1表(男女別・企業規模別)(e-Stat)。

よくある質問

Q. 公認会計士の平均年収はいくらですか?

A. 厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査では、職種「公認会計士,税理士」の年収換算が約856万円です。会計士だけを取り出した公式な数値はありません。

Q. 年収が一番高いのは何歳ごろですか?

A. 年齢階級別では50〜54歳が約1,131万円で、人数が十分ある階級のなかでは最も高くなっています。60〜64歳は約1,442万円ですが集計人数が840人と少ない点に注意してください。

Q. 大手と中小で年収はどのくらい違いますか?

A. 企業規模1,000人以上が約1,044万円、10〜99人が約661万円で、約383万円の差があります。差の大半は賞与です。

Q. 独立したらいくら稼げますか?

A. この統計は雇われて働く人が対象なので、独立開業後の所得は分かりません。公的統計で開業者の所得を示したものは公表されていないため、断定的な金額を示す情報には根拠を確認してください。

Q. 司法書士や弁護士と比べるとどうですか?

A. 同じ統計の「法務従事者」(弁護士・司法書士などを含む区分)は約765万円で、公認会計士,税理士の約856万円が約91万円上回っています。

▶ 公認会計士の難易度|最終合格率7.4%、短答式は答案提出者の約1割【令和8年・公式データ】

まとめ

  • 公認会計士・税理士の年収換算は約856万円(令和6年・平均43.1歳)
  • 内訳は月額55万7,700円+年間賞与187万200円で、賞与が年収の約22%
  • 年齢別では50〜54歳が約1,131万円、企業規模1,000人以上が約1,044万円
  • 公式統計は会計士と税理士を分けておらず、独立開業者も含まれない

数字の出どころは一次資料です。引用元は厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の職種別データ(e-Statで公開)です。

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📖 参考にした公的統計

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種(小分類)別データ(政府統計の総合窓口 e-Stat で公開)

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【免責事項】本記事は公表されている統計をもとにした一般的な情報提供です。統計は調査年により変動します。実際の判断にあたっては e-Stat で最新の公表値をご確認ください。

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